”涼しい光”のカタチ2015.08.12

暦の上では立秋を過ぎ「残暑」と呼ばれる季節になりましたが、気温はまだまだ夏真っ盛り!
この夏の猛暑を少しでも涼しい気分で過ごせるよう、今回は”涼しい光”をお届けします。
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■アンケート:みんなで考えよう
「 ”涼しい光”のカタチ 」

光環境を以下の4つの要素に絞って質問しました。
アンケート結果から”涼しい光”のカタチが見えてきましたよ。
※アンケート期間:2015年7月14日~2015年7月30日/対象:光育MEMBER33名

(1) 光の色(=色温度
(2) 明るさ(=照度
(3) 光の広がり(=1/2照度角
(4) 照明手法


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■アンケート結果

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(4) 照明手法
※アンケート(フリーワード形式)より抜粋

ガラス製品など、透明度の高いものを透過した光。

 

蛍のように、ふんわりと光ったり暗くなったりを繰り返す。

 

床面ギリギリにフラットに這う光。

 

暗闇に白や青の小さな点光源を散りばめる。

 

熱は下から上へ昇り、冷は上から下へ流れるので、上から下への流れを感じる光をつくると涼が感じられるかもしれない。

 

木漏れ日や、水面の反射光が、ランダムに壁面に漂う空間をつくる。


みなさんから集まった光のアイデア。
『透過』『点滅』『床面に這う…』『点光源』『光の流れ』『ランダムに漂う…』
どうやら”涼しさ”の鍵は、光の”密度”にありそうですよ。

太陽とともに生活のリズムを刻む私たちにとって「光=太陽」であり、私たちの脳は無意識に以下のようにイメージしているのではないでしょうか。

○光が満ちている(=光の”密度”が高い)→太陽エネルギー量が大きい→暑い(暖かい)


言い換えると、

○光の”密度”が低い→太陽エネルギー量が小さい→涼しい


つまり、光の”密度”を意識的に下げることで、”涼しさ”を連想させることができそうです。
みなさんのアイデアも、手法は違えど、空間における光の”密度”を下げていることで共通しています。

同じ気温であったとしても、雲一つない空から太陽光がさんさんと注いでいる状態よりも、曇り空によって太陽光が遮られた状態の方が涼しく感じるのと同じですね。


最後に、みなさんの光のアイデアをいくつか実際に再現してみました。
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(左)ガラス製品など、透明度の高いものを透過した光
(中)床面ギリギリにフラットに這う光
(右)暗闇に白や青の小さな点光源を散りばめる(参考:藤本壮介×石田聖次「液体のようなあかり」



”涼しい光”のカタチ――高色温度、低照度、ふんわりとした広がり、光の”密度”を下げること。
暑いときは光で涼しく!
風鈴の音色のように涼しげな光で、暑さと上手にお付き合いしたいなと思っています。