ブルーライトについて考える2013.07.31

最近、よく耳にする「ブルーライト」という言葉。
ブルーライトをカットするメガネや液晶保護フィルムなども数多く登場し、注目を集めています。「青色光」とも呼ばれるこの光は一体どのような光なのでしょうか? 
ブルーライトtop



「ブルーライト」とは?
いわゆるブルーライトとは、可視光線の中で380nm~495nm(ナノメートル)の光のことを指します。可視光線の中で、最もエネルギーが高く、眼の角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。
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人の目はおよそ400nm程度から800nm程度の光を見ることができますが、400nmより短い波長の電磁波は紫外線と呼びます。つまり「青色光」は紫外線にもっとも近いエネルギーを持つ光ということになります。
参考:JINS PC



青色光は人の目に影響がある?

昨年、金環日食が話題になったころ、同時に「太陽を直視しないように」と注意が呼びかけられました。目は強い紫外線を浴びすぎると、重大な病気を招く恐れがあることが認められており、紫外線に近い性質の青色光も、長時間直視した際に目に与える影響が懸念されています。



LED
照明は人の目に影響がある?
青色光の危険性についての話題には度々LED照明が挙がります。現在の白色LEDの多くには青色LEDに黄色蛍光体をかぶせて白色の光をつくる仕組みが採用されており、スペクトルに含まれる青色光の比率が高くなるのです。そのため、LED照明も青色光による危険性があるのではないかという疑問が起こりました。
そこで当社の代表的なLED照明とその他光源の500lxあたりの青色光の量を比較してみました。下記グラフで確認すると、同じ照度であればLED光源に含まれる青色光はその他の光源に対して高くないことが分かります。

実効放射照度

※縦軸は「小形光源の青色光による網膜傷害の実効放射照度」であり、各光源の分光放射照度に青色傷害作用関数で重みづけを行って算出された値です。
[青色傷害作用関数はJISC7550(2011)「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」による。]


以上のことからLED照明には他の光源と同様に青色光が含まれていますが、その含まれている割合についてはその他の光源と比較して大きな差異はなく、従来光源と同様に利用して問題ないと言えます。ちなみに、青色光の暴露量は照度に比例して高くなるので、青色光の量という意味では、圧倒的に照度の高い太陽光が最も多く、目への影響も大きいということになります。太陽のまぶしい季節、日傘やUVカットサングラスを利用して、できるだけ直視しないように気をつけましょう。



参考
光源の放射成分による人体への影響については、JISで評価基準が設けられています。
下記の例を見ると、LED照明器具の評価はいずれもリスク免除のグループに属することが分かりますね。

<LED照明器具のリスク評価例>
リスク評価例


参考:JIS C 7550:2011 ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性(JIS検索ページ)
参考:ANSES「LED照明システムの生理的影響」のレポートに関する欧州ランプ工業会Q&A
2010年10月に発表されたANSESのレポートに関して、欧州ランプ工業会が11月に作成したQ&Aの紹介