MARIOT EYES




 皆、「照度なんて...」と言いながら、思いながら、自分で計算してみたりメーカーに照度分布図を依頼している状況である。
照明はつけてみないとわからない。
だからこそ、少しでも事前の目安になるものがほしい。(私たちもそう思います。)
でも、こんなつかみどころのないアイマイなものが基準となっているのも不思議だと思いませんか?
 そこで、ここでは、あらためて「照度」というものに目を向け、盲点を探っていこうと思います。


照度(ルクス・lx)は明るさの単位ではない!?
現在、照明計画を行う際の「さてこの空間はどれくらいの明るさなのだろうか?」という疑問を解消するために、照度計算というものが一般的に行われています。
では、照度が「明るさ」を表しているのかというと、実はそうではないのです。

「照度」という言葉を照明用語辞典で調べてみると、

「光があたっている表面の単位面積当たりの光束の量」
とでています。つまり、「照度」とは、その場所にどれだけの光が届いているかを示しているものにすぎないのです。

 私たちが普段、目にして「明るい」と感じるのは、その場所から反射されて自分の方へやってきた光です。
この対象物等から反射をうけて、私たちが「明るい」と感じる光の量を「輝度」さらには「視感輝度」と言います。(「視感輝度」とは人間の生理的な「明るさ」のことを表わし、実際にはこれに数値では表わせない心理的な要素も加わってきます。それが「明るさ感」と言われるものです。
 では、「照度」を基準とせずに「輝度」を基準にすればいいじゃないか!
誰でもそう思われることと思いますが、残念ながら「輝度」は見る位置によってデータがすべて異なり、計算方法・測定方法が「照度」よりも困難なのです。

 また、高度経済成長の中、照明は質(視感輝度・明るさ感)よりも、まず単純に照度のみを確保することが大前提であった歴史的背景も手伝って「照度」がひとつの基準になった様です。(また、この応急処置のような大前提により、「照度」=「明るさ」という間違った認識も生まれてしまったのだと思われます。

●ここで用語の整理をしておきましょう。

照度(しょうど)
単位:lx(ルクス)
ある面に対し、単位面積当たりにどれだけの光が当たっているかを表わします。

光束(こうそく)
単位:lm(ルーメン)
光源からでる可視光の総量を表わします。

光度(こうど)
単位:cd(カンデラ)
光の強さ(光は光源から全方向に出ていますが、その方向によって光の強さは異なります。この光源からある方向にどれだけの光の量が出ているかを表わします。)

輝度(きど)
単位:nt(ニト)
ある方向から見た物の輝き(この輝度というものはまぶしすぎると不快な「グレア」となり、適度であれば華やかなきらめき感となります。




やっぱり照度、されどアイマイなのは人の目か!?
この照度には、JISにより照度基準が設けられており、物販店の店内全般であれば、750〜300lx、レストラン客席であれば300〜150lx と設定されています。
そこで、実際にいろいろなお店の照度を測定してみました。
(下記の照度データは店内全般の「平均値」をとったものです。)

この物件は ENDOの納入現場とは限りません。
また、照度につきましても、
MARIOT CLUBにて独自に測定させていただきました。ご了承願います。
(19:00〜20:00に測定)


いかがでしょうか?
想像されていた数値よりも、照度が高い店舗・低い店舗があるかと思われます。
もし、機会がございましたら、意識されて実際にご覧いただきたいのですが、やはり照度と実際の明るさ感は微妙に違うようです。

 では、照度と明るさ感について、いくつか例をとりあげてみましょう。



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